ゴスペルの名曲
Amazing Grace(アメイジング グレイス)の物語
アメイジング グレイスという曲は、曲名を知らなくとも、おそらく誰もが一度は聴いたことがあるでしょう。ゴスペルでもこの曲はよく歌われますし、この曲はもともと教会の牧師さんが作った曲です。
この牧師さんは、なんと、元奴隷船の船長。アフリカから奴隷を連れてくる船の船長だったわけですが、長い航海の途中で亡くなってしまう奴隷もいて、その遺体をそのまま海に投げ捨てていたということもあるようです。
しかし、あるとき航海中に船が難破の危機に見舞われ、そのときに死の恐怖と戦いながら神に祈り、結果的に彼は生きながらえたわけですが、奴隷に対してひどい扱いをしてきた自分がなぜか生かされたわけです。そして、この経験が改心のきっかけにもなり、数年後に牧師となったようです。
牧師となり、奴隷船で行ってきた自分の愚かな行為を後悔しつつ、そんな自分がなぜか生きながらえ、牧師となって仕事をしているというそのことに彼は神様の恩恵を感じ、この曲を作ったそうです。
そのため、アメイジング グレイスの歌詞は、「私のような哀れな人間を導き、救って下さった天の恵みに感謝します」というような内容になっていますが、彼の経緯を知ると、さらに曲の重みが感じられますね。
個人的には、宗教に関係なく、ひとつの音楽としてゴスペルが大好き。
以下、簡単にいくつかご紹介しますので、よろしければ聴いてみて下さいね。
有名なゴスペルミュージカル
“Mama I want to sing”
有名なゴスペル映画
“天使にラブソングを”
有名なゴスペルグループ
Sounds of Blackness (サウンズ・オブ・ブラックネス)
“Evolution of Gospel”
このグループのリードボーカルの一人
Ann Nesby (アン・ネズビー)
“I here for you”
今風にプロデュースされたゴスペルアルバム
Kirk Franklin(カーク・フランクリン)
“The NU nation project”
歌詞の内容はゴスペルとは違いますが、歌い方はゴスペルの王道という感じ。映画“ドリームガールズ”のジェニファー・ハドソン“And I Am Telling You I’m Not Going”も良かったですね。